「コーヒーで良いか?」
「うん!ありがとう」
「すみません、コーヒー2つ」
「樹、コーヒー飲めるようになったんだね」
「えっ?」
「だって、ブラック飲めなかったでしょ?」
「よく覚えてるな。俺の事、好きじゃないのに」
「.........好きだよ。今も......」
「麗咲......」
俺は、手を握ろうとした。
でも、分かり易く逃げられて、もう、あの頃には戻れないんだって分かった
「樹、また大きくなったんじゃない?」
「あぁ、今、190位」
「そっか!モデルやってるんだよね!人気なんでしょ?」
「運が良いだけだよ」
「パリコレ出るんでしょ?凄いよ!
でも、樹が、どんどん雲の上の人になっちゃうね」
「......俺は、ずっと側に居れる。もう、強くなったから」
「ふふっ、冗談止めてよ」
「本当だ。俺は、もうあの頃の自分じゃない」
「止めてって言ってるじゃん!」
「.........麗咲?」
「ごめん。大声出して...」
「いや、俺こそ悪い。もう、忘れないとな」
「うん.........」
「これからは、良き理解者としても、仕事での良いパートナーとして、お互い頑張ろうな」
「うん、そうだね!」
「あっ、悪い。俺、用事あるから、先に行くな!」
「うん、じゃあ、私も帰るよ」
「そうか?じゃあ、家の車、乗っていくか?」
「大丈夫!」
「じゃあ、歩いて行くか」
「うん!」

