☆°・*:.。.☆樹SIDE☆.。.:*・°☆




────── 2年前 ──────



俺は、凛城学院高等部に上がった



それから間もなく、生徒会役員になった


メンバーは、幼馴染みの6人だった

会長の宗

副会長の俺と雅

企画の美姫

書記の綾乃

そして、会計の麗咲(りさ)



麗咲は、クルミ色の巻き髪で、
目がリスみたいにクリクリしてて、
身長が小さくて、
触れたら壊れてしまうくらい華奢で、
ピアノが上手くて
何でも出来る生粋のお嬢様だった

でも、本当は凄く努力家で、お節介なヤツだ







麗咲「ねえ、樹!部活何にするの?」


樹「何でも良い」


麗咲「じゃあ、陶芸部にしましょうよ!」


樹「何で俺まで?」


麗咲「だって、1人は嫌だから......」


雅「おい、イチャイチャするなら、
外でしろよ」


美姫「本当よ〜!早く付き合っちゃ
えば良いのにね!」


綾乃「確かに、2人とも、焦れった
いですわ」


宗「お前ら付き合うのか!?」


樹「はっ?俺たち、恋人じゃない
から」


宗「だっ、だよな〜!」


雅「ふっ、宗、良かったな、樹に麗
咲取られなくて」


宗「べっ、別に、嫌じゃねーし!
むしろ、大歓迎だっ!」


雅&美姫「へ〜」


宗「なっ、何だよ〜!」


麗咲「駄目よ、あんまりからかったら!
宗は、傷つきやすいんだから」


宗「そっ、そんなことねぇよ!///」


雅「強がらなくて良いのにな〜♪」



いつもこんな感じだ


幼い頃から


俺は、宗から色んなものを奪ってしまった


宗は、幼い頃から本気で麗咲のことが好きだ


だから、麗咲は宗に譲ろうと思う


女なんて、何もしなくても寄ってくるからな





樹「昼寝して来る」


俺は、お気に入りの中庭に行くため、生徒会室を出た


麗咲「待って!樹!」


樹「ん?」


麗咲「また授業サボる気でしょ!
次こそは、許しませんよ!」


樹「はいはい」


これも、いつもの事だ

だから、俺は気にせずに歩く





すると────



『グイッ』


樹「わっ......」


麗咲「ならば、私も着いて行きます!」


樹「別に良いけど、麗咲まで同類になるぞ」


麗咲「良いです!樹と、一緒に居たいの
で....../////」



麗咲はズルイ

自然に女を使ってくる

それに惚れた男は何千といるだろう




そして、俺は、その何千という男の1人だ



樹「......好きにしろ」


麗咲「やった!ありがとう、樹♪」