私は、入部届けを提出した後、正門へ向かった





そこには、ドラマで見るような黒塗りの高級車で、執事の方が、深々とお辞儀をしていた





花子「あっ、あの、私、鈴木花子と
いいます。よろしくお願いし
ます!」





執事「宗様からお話を聞いておりま
した。
今後とも、よろしくお願い致
します。」




執事の人もイケメン!?




あの人の周りは、顔面偏差値が高いな〜





執事「お乗り下さいませ」



花子「失礼します······」









後部座席に、あいつが、只者では無いオーラを醸し出して、座っていた




花子「あの〜、お話というのは······」






緊張して聞くと、いつもは見せない、真面目な顔で話した





宗「お前、うちの理事長のこと、どう思う?」




花子「えっ?理事長ですか?」





宗「あぁ。どんな事でも良いから、言ってみろ」




花子「友達は、『カッコよくて、超紳士そ〜♡』とか言ってました······」




宗「ふっ、やっぱりな······
女なんて、皆そうなんだろ」





花子「でも、私は、少し苦手です。話した事無いですけど」



私は、ハニカミながら言った






すると、不思議そうに




宗「······何故だ?」





花子「なんか、目に、魂が宿ってないような気がするんです。あなたの、営業スマイルみたいに!
誰も、信じてなくて、むしろ、人の事を嫌っているように見えるんです。」





宗「何故そう思ったんだ?」




花子「心から笑っていない笑顔は、ムズムズするんです!
なので、私、宗が生徒会の皆さんに見せる顔、とっても好きです!」




私は、この空気を払拭するために、笑顔で語った









私が話している時、彼は、相槌を打ちながら、真剣に聞いてくれた






その姿は、私の頭に、今も鮮明に残っている