「お姫様には王子様がいるんでしょ? そちらにお願いしてください」
「え?」
「お姫様にはやっぱり王子様でしょう。下僕はそろそろ引退いたしますよ」
笑いながら優しく告げて、桐華の両肩を持ってゆっくりと座らせる。
それからスッと立ち上がると三好はにっこりと幼くて可愛らしい笑顔を見せながら淡々と告げた。
「遊戯の時間を終わりにしましょう、お姫様。これにてさようなら」
おどけて深々と頭を下げた三好に、絶句したまま何も言えない桐華は、ただクルリと踵を返して去っていく三好を見つめることしか出来なかった。
頭の中が真っ白で、何も考えられないまま、バタンと玄関の扉が閉まった音を、まるで異世界の音のようにぼんやりと聞いていた。
意味が分からなかった。
なぜ今、放り出されてしまわなければならないのか。
弓弦のせい?
それとも――
淫らなことを考えてしまった自分のせい?
桐華には何も分からなくて、ただ呆然とするしかなかった。
「え?」
「お姫様にはやっぱり王子様でしょう。下僕はそろそろ引退いたしますよ」
笑いながら優しく告げて、桐華の両肩を持ってゆっくりと座らせる。
それからスッと立ち上がると三好はにっこりと幼くて可愛らしい笑顔を見せながら淡々と告げた。
「遊戯の時間を終わりにしましょう、お姫様。これにてさようなら」
おどけて深々と頭を下げた三好に、絶句したまま何も言えない桐華は、ただクルリと踵を返して去っていく三好を見つめることしか出来なかった。
頭の中が真っ白で、何も考えられないまま、バタンと玄関の扉が閉まった音を、まるで異世界の音のようにぼんやりと聞いていた。
意味が分からなかった。
なぜ今、放り出されてしまわなければならないのか。
弓弦のせい?
それとも――
淫らなことを考えてしまった自分のせい?
桐華には何も分からなくて、ただ呆然とするしかなかった。

