「ね? 飲んでないでしょ?」
ジンジンしている。
身体中が怖いほど翻弄されている。
こんな感覚……
初めて感じる。
ただのキスなのに……
唇と唇だけの、短いキスなのに……
怖い。
指先まで痺れて、つま先まで力が抜けて、何も考えられないほど真っ白な思考。
どうすればいいの?
ここから、どうしたら正解?
何も分からない。
この人は、答えを知っているの?
思わず、三好のスーツを両手で握りしめた。
「どうしました、お姫様」
……余裕だ。
こいつは余裕の顔で笑っている。
触れてこようともしない。
さっきから指先一つ動かさない。
そのくせ軽々しくあんなキスをして。
それが悔しくて、腹立たしい。
こんなに翻弄されているのは、自分だけなのかと。
ジンジンしている。
身体中が怖いほど翻弄されている。
こんな感覚……
初めて感じる。
ただのキスなのに……
唇と唇だけの、短いキスなのに……
怖い。
指先まで痺れて、つま先まで力が抜けて、何も考えられないほど真っ白な思考。
どうすればいいの?
ここから、どうしたら正解?
何も分からない。
この人は、答えを知っているの?
思わず、三好のスーツを両手で握りしめた。
「どうしました、お姫様」
……余裕だ。
こいつは余裕の顔で笑っている。
触れてこようともしない。
さっきから指先一つ動かさない。
そのくせ軽々しくあんなキスをして。
それが悔しくて、腹立たしい。
こんなに翻弄されているのは、自分だけなのかと。

