絶対にお姫様だなんて、下僕だなんて思っていない。 全てのリードは自分が握っているとでも言いそうな、わがままな眼差し。 今も無言で問いかけている。 家に入れるの? それとも追い返すの? 選択を強いられているのは自分だと、桐華は思い知らされて唇を噛み締めた。 グッと胸を反らせると、大きくドアを開いて三好を睨み上げた。 「入りなさいよ」 「お召しのままに」 ドアの取っ手を握りしめたままの桐華の横を軽い笑みを浮かべたままで三好は気軽に家に入り込んできた。