「……三好、あんたよね?」
開口一番、怒ったような口調の桐華の言葉に三好は今度は反対側に首を傾げた。
「あの……宮野さん……何を……」
「絶対そうだ。今、確信したわ」
戸惑う声を上げた三好に桐華はグッと拳を握りしめた。
「昨日のホスト、あんたでしょう」
「え?」
ビクンと肩を揺らせて一歩後ろに足を引いた三好を、逃げないように桐華は腕をつかんだ。
どこからどう見ても地味で大人しくて目立たない存在。
思わずいじめたくなるような雰囲気さえ持っている。
華奢で弱々しいイメージ。
けれど桐華は確信していた。
昨日出会ったシュウと呼ばれていたホストが、この三好だと。
「何を、言ってるのか分からないんだけど……」
「しらばっくれる気? あたしは確信してるのよ」
絶対の自信を持って言い放つ。
昨日、帰りながらも、帰ってからも考えた。
どうしてあの人は名前を知っていたのかと。
なぜか心の奥に焼き付いてしまった艶やかなホストのことが気になって仕方なかった。
ずっと彼のことばかり考えていた。
そして思い返した彼の声に、少しだけ聞き覚えがあった。
開口一番、怒ったような口調の桐華の言葉に三好は今度は反対側に首を傾げた。
「あの……宮野さん……何を……」
「絶対そうだ。今、確信したわ」
戸惑う声を上げた三好に桐華はグッと拳を握りしめた。
「昨日のホスト、あんたでしょう」
「え?」
ビクンと肩を揺らせて一歩後ろに足を引いた三好を、逃げないように桐華は腕をつかんだ。
どこからどう見ても地味で大人しくて目立たない存在。
思わずいじめたくなるような雰囲気さえ持っている。
華奢で弱々しいイメージ。
けれど桐華は確信していた。
昨日出会ったシュウと呼ばれていたホストが、この三好だと。
「何を、言ってるのか分からないんだけど……」
「しらばっくれる気? あたしは確信してるのよ」
絶対の自信を持って言い放つ。
昨日、帰りながらも、帰ってからも考えた。
どうしてあの人は名前を知っていたのかと。
なぜか心の奥に焼き付いてしまった艶やかなホストのことが気になって仕方なかった。
ずっと彼のことばかり考えていた。
そして思い返した彼の声に、少しだけ聞き覚えがあった。

