いつもみたいに自分の席について、次の数学の授業の準備をしてた。

「ねぇ。一ノ瀬さん、ちょっといいかな?」

いきなり声をかけてきたのは、クラスのいつも中心にいるような女の子、さやかちゃんだ。

(なんだろう…)

「なぁに?」

不安になりながら、でも明るく答えれた。 きがする。

「あのね、一ノ瀬さん、いつも楽しそうなのに、みなみさん以外に話しかけたりしないから
ちょっと気になっちゃって。 良かったらメアド教えてくれない?」

私は、明るい、笑顔、でも自分から行けない。 心を開けない。

だから、今さやかちゃんが話しかけてくれてすごい嬉しい。