私たちは公園のベンチにいた。

もう5分ぐらい2人とも喋ってない。

なに、考えてるんだろう……

なにか、喋った方がいい…の…かな?

「あの……さ」

奏太が話し出す。 ゆっくり、ゆっくり……

「さっきのことだけど」

「可愛くて優しそうな女の子が周りにいっぱいいるって違うよ」

「いちごから見てそう見えるかもしれないけど、俺にとっての可愛いとかは違うから」

「俺が1番そばにいたくて、いてほしくて、」

「それで……送りたいとか、わがまま聞いてもらいたいとか……」

「一般的にいう好きって感情を持つのは1人しかいないんだ」

それってどうゆう…。 わたし…。 えっ? どうゆうこと…?