私の寝顔の写真を持っているだと…!?

ど―ゆうこと? え、普通撮る? 何この人…。

「ね? 俺の分も弁当作ってきてよ。」

別に、1人分作るのと大して変わるわけじゃないし…

寝顔がばらまかれるのを防ぐためだ!

「わかった。 その代わりその写真消しなさい!」

「うわ―、ちょ―偉そう。」

そう言いながら、イケメンは携帯を揺らす。

も―、どうしたらいいの!? こんなイケメンに寝顔見られた上、弱み握られるってついてない!

なるだけ平穏に高校生活送りたいのに……。




仕方なく、イケメンにも分けながら残りのお弁当を食べ始めた。

この日のデザートは苺でちょっと酸っぱい味がした。