首に巻かれたマフラーを頼りに寒い夜道を歩く。 街灯の少ない細い道 脇道のない真っ直ぐな道 俺は決められた順路で進むしかない。 足取りが重い。 なのにどんどん目的地は近付いてくる。 七瀬の家に向かう時はもっと早く着けって思うのに 行きたくない所程、行くまでの時間が短く感じてしまうんだ。