あぁ……
駄目だ。

やっぱりワタシは七瀬の前だと涙もろくなるらしい。



「七瀬、俺幸せだよ。ありがとな。」



乾いた地面を少しずつ色濃く染めていく。


沈みかけの真っ赤な太陽が、最後の大仕事とばかりにワタシの影を色濃く浮かび上がらせている。



七瀬

俺もお前が大切だよ

またな