二度目の地学準備室で、中村はただ「家が嫌いだ」とだけ言った。 家が苦手なら逃げればいい。 人を頼ればいい。 人を頼れない弱虫はそれまで。 中村は私を頼った。 それほどまでに、限界で、冷静だった。 そんな中村を見捨てる程、私は鬼ではない。