唇に当てられた指が俺の言葉を止める。 下から見上げるように俺を見つめる七瀬は 凄く綺麗だ。 「七瀬」 「言わないで」 そう言う七瀬の目が、一瞬何故か潤んで見えた。 好きだ この三文字が腹の奥に沈没した。 「冷えてきたね。帰ろう中村」 「………あぁ」