アマテラス【完結】



意味のない呼び掛けを繰り返す。


実感が湧かない。


俺が七瀬に触れている今は
もしかしたら夢なんじゃないかって





「中村あのね、歩きながら話したいことがあるんだ」





背中を向けたまま七瀬が言った。

考えも感情も読めない声


無機質にも取れる声なのに、あの女の声みたいに嫌悪感は生まれない。