恐る恐る左腕を見る。 手首にあるのは銀色の腕時計 文字盤はとっくの昔に動かなくなっている時計 母さんからの、最後の誕生日プレゼントだった時計 あの日の事故で、道の端に弾き飛ばされていたもので、ずっと身に付けていたものだった。 殴られているときも、一番に庇っていたもの。