顔を横に向ければくっついてしまいそうな距離にある中村の顔に貼られたガーゼ 手当てに使った塗り薬の臭いが鼻を掠める。 不自然な体制で背中に回された腕が熱い。 クルリと身体を回転させて、中村の脚の間に座る。 顔に手を伸ばすと中村は小さく身体を揺らした。 「中村、ごめんね」 「違うんだ。………七瀬は悪くない。」