もう、家には来てくれないかもしれない。 力が入らなくなった膝から床に崩れ落ちる。 机に引っ掛かった手が何かを床に落とした。 滑って私の目の前に落ちてきたそれは中村からのプレゼントだ。 相変わらず日の光を受けて、私の目にキラキラと綺麗に写る。 床に模様を描くそれを拾い上げ胸の前で握った。