中村がケタケタと笑う 私は今尚私の手の上にあるケースの中の想いに囚われていた。 そっとネックレスに手を触れる。 金属のチェーンは当然温度はなく無機質だ。 それでも私は温かいと思った。 人から、温かい物を貰える日が来るとは思わなかった。 それが、こんなに嬉しいものかとも。