眉間に皺が寄るのが分かる。 普段は中村がやることだが、今だけ、眉間の皺は私のものだ。 「怒るなよ。それよりほれ、プレゼント」 話を反らされた気がしなくもないが、目の前に差し出された小さな箱に集中する。 「いつも世話になってる礼?」 「何それ」