ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に

こんなことできるんだって。
アガリ症のくせに大胆過ぎるって。


「いい意味でのギャップだな」


ブラウスのボタンを少しずつ外されてく。


「あ……っ…」


自分の声が恥ずかしい。


「ケイ…」


熱を帯びるような声で呼ばれた。
その一瞬一瞬が、花火のように思えて。





(神様……ありがとう……)


エビみたいな私が、鯛という大輔さんを釣り上げた。
祭りの夜に祈った願いは、きちんと成就されたんだ。



「大事にする」


そんなこと言わなくても最初から大事に扱われてる。


「ん……」


ヤンキーみたいな上司とこれからもっといろんなことを経験していこう。


祭りの夜のように華やかな雰囲気に包まれてーーー。