内気で地味な女子高生のなずなは中学からの片想い相手の蒼介と椿が抱き合っているところを目撃。素朴だけどかっこいい蒼介と美人な椿とナンパ野郎な拓斗と友達グループだったなずなは余計にショックを受ける。重ねて家族とはうまくいかず踏切に飛び込み自殺を図る。混濁する意識の中自分の姿をした悪魔が現れ願いを叶えてもらうことに。なずなは憧れの椿になり代わり文化祭の演劇で人魚姫役をやることに。だが意識不明ながら息のある自分の肉体や、彼に本当の自分を想ってもらえないもどかしさ、自身の冷え切った家族により苦悩していくなずな。そんなある日自身の肉体が急変し、このままでは椿の魂が死ぬこと、椿が蒼介に振られていたことを知る。なずなは皆に手紙で想いをしたため、演劇本番では蒼介に告白し元の体に戻る。最期に悪魔といったもう一人の自分を温かく受け入れ、命の大切さを知り天国へと旅立つ。