ただあの子になりたくて



「さあ行こう、あんたも私と一緒に」

私はしょぼくれている自分に呼びかける。

すっかり座り込んでしまっている私は、しかめ面で私を睨んだ。

「何で僕まで? 僕は関係ないよ。勝手に行けば?」

頑なに動かないそいつに、私は口をおさえてくすりと笑う。

そういつはより一層、目を細めていぶかしむ。

でも、自分に睨まれたところで私はちっとも怖くない。

今なら笑って返せる、そんな自分に私はなった。

「そんなことない。あんたは私なんだ。そんな見た目してるんだから」

私は青空の下、堂々と胸を張って宣言する。