ただあの子になりたくて



私も慌てて仰ぎ見る。

そすして私はすぐに空へ吐息を漏らした。

青空のど真ん中を駆けていく真っ白な飛行機雲。

それは天の彼方まで登っていくように、高く、長く、果て無く伸びていく。

まるで私がこれから行く場所の道を作ってくれているように。

つい見惚れた。

その突き抜ける力強さに。

私ははっと我に返り、踏切の入り口を見下ろすと、私の視界は一気にうるんだ。

そこにあったのは、いつもの彼のくしゃりとした笑い顔。

私は目をこすってしかと見る。