思わずびくりとすると、そいつはスカートをはいているのに大胆にも胡坐をかいて座り込んだ。
そしてなぜか、あの垂れた目でじっとりと私を睨んでいる。
自分に睨まれるのは妙にむっとする。
でもそいつは、私に言う隙を与えずしかめ面で話す。
「夢じゃないってば。まったく、だからこの呼び名は嫌いだね。罰を与えに来た? その逆さ。」
そこまで言うと突然、得意げに自分の胸をポンと叩くそいつ。
「僕は、君のために、ひとつだけ願いを叶えてあげに来たのさ」
豪快に吹き出した。
まるで、おとぎ話の中の魔法使いの台詞のよう。
ある意味、悪魔よりもくだらない嘘だ。


