ただあの子になりたくて



結局どれもから回った。

けれどもう逃げない。

椿ではなく、本当の私として、あの日のことを受け止めなくてはいけない。

必死になって次々と白紙のページを蹴散らしていく。

目の前で幾ページも過ぎ去っていく。

いまだに文字はない。

このまま最後のページになっても、私が向き合いたいあの日はやってこないのかもしれない。

でも、あの日は私が私に向き合うためにどうしても必要なのだ。

今あるすべてのことが始まったのはあの日なのだから、私はあの日を受け入れない限り前には進めない。

がむしゃらになってめくっていると、私は妙なものに目を止めた。