ただあの子になりたくて



あんなに綺麗な椿が何を不安がるのだろう。

けれど、ここまでデートをしたという日記は見つかっていない。

ますますわからない。

私はいつしかのめりこみ、夢中になってページをめくる。

また何日も、明るい椿らしい日記が続く。

次から次へと流し読み、ただただあの文字を探す。

そして私は手を止めた。

私が自殺をしたあの9月16日が目前に迫った15日の日記。

<明日、放課後に蒼介と会う約束をした>

心臓が大きく跳ねる。