ただあの子になりたくて



他にも、4人でカラオケに行って自分だけ点がふるわなくてショックだったこと、お母さんと作ったプリンがおいしかったこと、抜き打ちテストが意地悪すぎて答案に落書きをしてやろうと思ったこと。

思わず吹き出しそうになるエピソードが散らばっている。

思った以上に平凡で、椿らしくない。

飾らない姿がたっぷりとにじみ出ていて、心がほっこりとあたたまる。

けれど、ある日から日記の字は乱れた。

9月5日、<蒼介が他のクラスの女子に告白されているところを見てしまった。断っていたみたいだけど不安>と震える文字。

私の心も一緒に震える。

その日にそんなことがったなんて知らなかった。

というかそもそも二人は付き合っているのではないのか。