お風呂で火照った体はまだ熱く、そして気だるくて、キャスター付きの椅子にどっさりと腰を下ろした。
まるで自分のもののように偉そうに腰を下ろす私に、椅子はぎしりと悲鳴を上げる。
床から浮かせた白い足は見事に傷だらけで、お風呂に入ったらやはり痛かった。
私はくるりと椅子を回して、枕もとの目覚まし時計を見やる。
時刻は11時。
私はかたく口を結ぶ。
あと一時間たてば日付は変わる。
あの悪魔は言った。
『君の体は明日にも死ぬよ。そうなれば、君はそのままで、椿の魂は消滅する』
明日の何時に死ぬのかもわからない。


