ただあの子になりたくて



否、これは謝罪ですらない。

けれど、椿のお母さんの手はもう一度私の背中へのびる。

「そう、そっか。なずなちゃんは大丈夫なの?」

精いっぱい、慰めるように、思い切り撫でられる背中。

私を包むようにやわらかく発せられた声。

罪はどんどん積み重なって、喉がつかえていく。

それでも私はせめて、一言一言大切に紡ごうと、声を振り絞る。

「まだ、今も、一生懸命、頑張ってるよ……」

椿がたった一人で頑張っている。

私がそうしてしまった。