ただあの子になりたくて



気が狂いそうだ。

耳をふさぎたい。

でも、自由になる手さえない。

防ぎようもなく声が流れ込む。

私の顔で、私の口で、そいつは私に向かって吐き捨てる。

「君はどっちみち、人殺しだ」

心の全部が痛みだす。

人殺し。

その言葉が何度も何度も頭の中でこだまする。

罪悪感がナイフのように私の心をめった刺しにする。