「そんなことどうでもいいから、私を今すぐに元に戻して!」
私が強く言い放てば、私の姿をしたそいつは立ち上がり、じっくりと首を横へふった。
「イヤだね。それは僕と君との契約にはない」
私は静かに笑う。
子供のちっぽけな口約束とは次元が違うのだ。
そんなことがあってたまるものか。
「契約? ふざけないでよ。私はそもそも、この契約に関する詳しい説明も聞いてない。こんな冗談めいたこと、ちゃんとした契約になんてなるはずが……」
「利益が生まれなければ、人間はすぐにそう言う。でも、このチャンスをものにできなかったのは、君自身の問題だろう?」
私の言葉を鋭く遮ってそいつは言う。
私は息を殺す。


