ただあの子になりたくて



何時間も何時間もここで過ごしているみたいに途方もなく長く感じる。

2人とも私のためなんかにここにとどまっている必要はないのだ。

私がどうなるかなんて知らないけれど、死ぬならさっさと死んでしまえばいい。

時折、走り去っていく看護師を見かけるたびに、心にさざ波が立つ。

手に力がこもって、皮のベンチが鳴きそうになる。

そんな音に思い起こされる、お母さんのあの情けないうめき声。

ずっと知らんぷりしていたくせに、急に見せてきたお父さんらしい顔。

奥歯の歯ぎしりが耳元で大きく鳴る。

ふざけるのもいい加減にしてほしい。

私はたまらずに立ち上がる。