「君たちは外へ出て、はやく! お友達の命がかかってるの!」 全身が震えあがった。 一人の看護師が私たちに吠え掛かる。 厳しく見開いた目で私たちを射抜く。 私たちはその気迫に押されたわけもわからないまま廊下に躍り出ると、鼻先でぴしゃり、ドアが閉められた。 一瞬にして消えるさっきまで見ていた世界。 切り離される喧噪。 心臓だけがバクバクとけたたましい。 別世界にいたみたいだった。 私たちは言葉を発する気力もないまま、人気のない待合スペースに行きついた。