そんな嘘をついた私が一体何をきけるだろう。 (なずなは具合はどうだった?) (なずなのお母さんは、あれから大丈夫だった?) 思い浮かぶ質問全てが白々しい。 心配なんてしていやしない。 寧ろどうだっていい。 きっと、こんなことを思っている私を蒼介が知ったら間違いなく嫌うだろう。 椿になってから、自分の心の醜さまでどんどん浮き彫りになっていく。 自分が自分だったころ、蒼介にもっともっと自分を見てほしいと必死だった。 椿になったら、そんなものからは解放されると思っていた。