横になっていた蒼介が綺麗な瞳をあらわにして、むくりと起きる。

そして無防備に座り込む私を、優しく見下ろす。

監督の女子が、困ったように小首を傾げた私に眼差しを送っている。

床にべたりとついた手が震える。

瞳が揺れる。

何故、そんな風に見られるのだろう。

私はそつなくこなしたはずだ。

そんな時、監督が沈黙を破った。

「うーん。よかったはよかったんだけど……」

監督は顎に手を当て言葉を詰まらせたけれど、やがて、私とばっちり目を合わせて言い放った。