ただあの子になりたくて



私はわあっと瞳を輝かせた。

綺麗に透き通ってきた淡い黄色のリンゴたちが、つやつやと煌めき、鍋の中にひしめいている。

「おいしそう」

口の中に唾がわいてくる。

もうほっぺたが落ちそうだ。

「つまみ食いはダメよ? さあ、レモン汁を入れて仕上げね」

私はそそくさとレモン汁で満たされたしぼり器を渡すと、鍋へあっという間に入れられ、またより一層魅惑的な甘酸っぱい香りへと変化した。

「さて次はいよいよパイね」

用意されたパイシートは、椿のお母さんの手によって華麗に綺麗な丸にカッティングされる。

そこへどっさり盛り付けられる宝石のようなリンゴたち。