ゲラゲラずっと笑ってるから、特に用もなく教室に残ってたあたしは帰る準備をした。


すると、笑ってたアイツがいきなり静かになって私の目の前にやって来た。



「な、何?」


「んー。ちょい待ち。」


「早くしてよ!帰るんだから!」


口を手で覆いなにやら考え事をしだす。

その様子に、イライラしながらも待っている私。


「明日さ、テスト帰ってくんじゃん。それで1個でもお前に勝ってたらさ、一緒にこれ行ってくんね?」


そう言って差し出されたのは、ここら辺で行われる夏祭りのチラシ。


「別に、いいけど。勝てればね。」