恐る恐る振り返れば、そこにはあたしのことをいつも馬鹿にするアイツが立っていた。 ユニフォーム姿で、汗を浮かべてじりじりと近寄ってくる。 「は、早く部活戻れなさい!!」 さっきのセリフを聞かれた動揺から、意味わからない言葉を発してしまう。 「戻れなさい!?ブハッ」 「何笑ってんの!!さっさと戻れ!!」 ゲラゲラ笑うヤツの笑顔に少しイラッとした。