君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】




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翌日、私は教室に入ると真っ先に槙野くんの机へと向かった。
やっぱり彼は先に登校していた。

私に気付くと笑顔を向けてくれる。



「おはよ、藤さん」

「おはよう。槙野くん」



昨日、あれから勉強しようと思ったけど結局出来なかったから明日の朝学校でやろうかってなったんだ。

バス停まで槙野くんが送ってくれて、また家に行くって約束をした。
ワッフルも美味しかったし。
今度はクッキーか、ケーキでも焼くわねって槙野くんのお母さんも優しくしてくれたし。


槙野くんと一緒に勉強していると、里緒が登校してくる。
里緒は私と槙野くんを見て、ニンマリと笑った。


「おはよ、お二人さん!」

「里緒!昨日は本当に!!」

「え?でもさ、ナイスだったでしょ?」

「何言ってるんだ、里緒」


頬を膨らまして里緒に文句を言っていると、槙野くんが会話に混じってくる。


「うん。長田さん、ありがとう」


とか笑顔で言っちゃったから、こっちとしては赤面必須だ。


「ふうん??」


里緒は含んだ笑いを見せると、「んじゃ」と自分の席にさっさと向かった。
付き合ったと思っているかもしれない。

そこはちゃんと否定しておかないといけない。


だけど、その前に。