君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】




「ワッフル食べる?飲み物何がいい?紅茶?コーヒー?お茶?ジュースはあるかわからないけど……」

「あ、うん。紅茶!紅茶かな」

「ミルク入れる?」

「うん!」

「わかった。待っててね」


そう言って部屋を出た彼を確認してから、私はすぐに里緒に電話をかけた。
ワンコールで出た里緒。


『はいはい』

「ねえ!どういう事!」

『どういう事って、だって瑠美子、槙野のこと好きなんでしょ?』

「ち、違う!」

『ふうん?そうは見えなかったけど。それに槙野も満更でもなかったじゃん?
それを邪魔しちゃ悪いでしょ』

「邪魔って、里緒がいたからちょうどよかったのに!!」

『はあ~ん。そう。私がいないと緊張しちゃうって~?それのどこが好きじゃないの?意識しまくりじゃん』

「え」


里緒の言葉に頭が真っ白になる。
と、同時に扉がガチャリと開いて体がビクッと反応した。