君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】


ぼそっと二人して漏らしてしまうぐらいには大きかった。
周りは大きいけどとか言っていたけど、他と比べても見劣りしない。


家の前には小さな門があって、綺麗に塗装されたクリーム色の外壁。
二階建てだけど、横に広い。
4LDKだと言っていたけど、きっと一部屋ずつが広いと思う。


都心部でこの広さとか、絶対に槙野くんの家は金持ちだ。



「どうぞ」

「緊張する」


里緒もこんな大きいと思っていなかったのか、体を固まらせながら槙野くんの後に付いて行く。
庭には綺麗なガーデニングの数々。
お母さんの趣味らしい。

ダメだ、私はこういうの枯らしてしまう。
毎日手入れすればいいだけじゃないからなあ。
好きじゃなきゃ出来ないと思う。


きっと、とってもおしとやかで素敵なお母さんなんだろうな。