君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】



槙野くんの家だって。
楽しみなんだけど。


里緒が自転車取ってくるから校門で待っててと言うから、私と槙野くんは二人で並んで歩く。



「なんか、長田さんってパワフルだね」


さっきの里緒を思い出してか、槙野くんはクスクスと笑っている。


「うん。すっごい面白いでしょ?里緒って凄いハキハキしてるし、一緒にいて飽きないんだ」

「図書館行こうって言ってたけど、こうなったら僕の家で勉強する?」

「えっ、いいの?」

「うん、いいよ。友達連れて来る事なんて滅多にないから、母親も喜ぶんじゃないかな」

「そっか。じゃあ、お言葉に甘えて。里緒もいいでしょ?」

「もちろんだよ」


槙野くんはそう言ってニッコリと優しい笑みを私に向けた。
その笑顔に鼓動が速くなるのを感じた。


槙野くんの笑顔って反則だと思う。



「あのさ、さっき言いかけた事だけど」


遠慮がちに言う槙野くん。


「うん?」


さっき言いかけた事って、昼の事?