君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】



「そんなことないよ。周りは大きいけど」


そう謙遜する槙野くん。
これはきっと大きいと思うんだ。


うちだってそれなりに大きいとは思うけど、きっとそれ以上のはず。



「ねえ、瑠美子。ちょっとさ、槙野の家見たくない?」


ニヤリと笑って言った里緒は悪い顔をしている。


「見たい」


私が即答すると、槙野くんはううんっと唸った。


「僕の家を見たいの?見ても面白くないよ?」


少しだけ眉を下げ困った顔を見せた槙野くん。



「外観だけ。ね?ダメ?」

「家に来るのは構わないよ。でも期待しないでね」

「やった。ねえ、瑠美子、いいって」


ゆさゆさと私の肩を揺らしながら喜ぶ里緒。
私も里緒と一緒に歓喜の声をあげる。