私は机に夕飯を置くと、教科書やノートを簡単に片付ける。
すぐに使うだろうし。


それから、ケイタイに視線を落とし時間を確認した。
すると。


ディスプレイには受信メール一件の表示。


それに目を見開く。
まさか。まさか。


心臓が大きく波打つ。ドキドキとうるさいぐらいに鼓動が速まっていく。
私は震える手で受信メールを開いた。



【ちゃんとおくれてますか。槙野です。遅くなってごめんね。】


私がお風呂に入って少し経ってから届いたようだった。
短文なのに、じわじわと嬉しさが込み上げてくる。


【送れてるよ!メールの送り方わかんないのかと思った(笑)
登録しておくね♪】


そうやって書いて返信をする。
それから、私はアドレスをメモリーに追加した。