君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】



「そっか。嬉しいな。休日も藤さんに会えるんだ」


噛みしめるように呟いた槙野くん。


「夏休みとか部活で忙しいと思うけど、でも、大会が終わったら暇になるし」

「部活かあ、応援してる。頑張ってね、藤さん」

「うん。頑張る」

「……その、大会に応援しに行ってもいいかな」

「え?槙野くんが?」

「うん。迷惑?」

「ううん、全然!嬉しい」


私は首を振って、ニッコリ笑うと彼はホッとしたように笑顔を見せた。

槙野くんが大会に来てくれるんだ。
がっかりさせないように、頑張らないといけないな。

って、こんな話がしたかったんじゃない。
私は槙野くんに向き直ると、真正面から槙野くんを見つめた。