君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】



最後、って何?
どういう事?


その話って別れ話なの?
何で?私に何か嫌なとこでもあった?


どうして?
そうだとしたら……何で槙野くんは笑っているんだろう。


別れ話なら槙野くんはこんなに笑ったりなんて出来ないと思うのに。


「ね、藤さん。綺麗だよ」

「え」

「どうかした?」

「う、ううん。綺麗だね!花火」


不思議そうな顔をする槙野くんに、慌てて首を振ると私は夜空を見上げた。
色とりどりの花火。

ちょっと前の私なら、もっとはしゃいでいた筈なのに。


槙野くんの言葉が引っ掛かって、素直に笑えない。