君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】



「そう?母さん喜ぶよ」

「ってわけで私、槙野のお弁当がいい」

「ちょ、里緒!そこは公平にじゃんけんじゃない?」


勝手に自分の希望を通そうとしている里緒に、ストップをかける。
私もワッフルは美味しいと思ったんだから。


「あ、じゃあ槙野は?何がいい?」

「僕?僕はどっちでもいいよ。どっちも美味しそうだから」

「はあ~、槙野いいよ。瑠美子のが食べたければそれでも」

「えっ、いや」


里緒が呆れたように言ったから、槙野くんが動揺している。


「ま、今日はじゃんけんしようか。勝ったら選ぶって事で」

「そうしようか」

「うん、それでいいよ」


そう言って三人は前に手を出した。
里緒の「じゃんけーん」の言葉を合図にじゃんけんをする。


「ぽんっ!」


私と槙野くんがパー。そして、里緒がチョキ。
里緒の一人勝ちだ。