箱入り娘と黒猫王子

生徒会長の数少ないいいところの一つかな。
こうして見下ろすのは悪くない。

さぁて、と、



「生徒会長の紫ノ宮高嶺です。」



ゆっくり話しながら、見渡す。
女臭くない、アホそうな奴…

…分かってたけどなかなか見つからない。
どいつもこいつも、下心丸見えだな。

自然に見渡すように、物色する。
2年は、なかなかいないな…去年から俺を知ってる時点で期待はしてないが。

1年も、まぁ同じようなもんだな。
その視線には慣れてる。

5分ほど経ち、絃晴のカンペが終わる。
少しくらいなら伸ばせるが、このあとのことを考えればそう長くない。

やっぱ、そー簡単に見つからないか…と思ったその時。

ん??

何故今まで目に入らなかったのかと思うほど目を引く女がいた。

あそこは、1年か。

少し眠そうな目で、隣の女が騒ぐのを聞いている。
その姿はすごくお人好しそう…。

眉上の短い前髪とふわふわと長い明るいくせっ毛。
肌は白く、小さい鼻に丸っこく膨らんだ唇。大きな瞳…いいね、気に入った。