箱入り娘と黒猫王子

取り敢えず今日のところは帰宅と言うことで、帰ってきたはいいけど…

私、どうなるんだろ…?大丈夫…だよね?



「はぁ…」

「ふら?どーした?」

「あ、にーくんただいま」

「ん、おかえり。」



細い指に肉のない手。なのにすごく落ち着くにーくんの手に頭を撫でられ、少し心配が和らぐ。

冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターをとって、一口含むと



「そーいや、今日兄貴来るって」

「お兄ちゃんが?」



私がお兄ちゃんと呼ぶのは長男の道(わたる)ただ1人。



「お前の入学祝い、まだしてないからって。」

「本当にっ?!じゃあ、買い出しにいかなきゃじゃない?」

「なんか頼むだろ。」



気にすんなと言わんばかりにまた頭を軽く撫で、部屋に戻って言ったにーくん。

適当だなぁもうっ…。